DLPFC(背外側前頭前野)慢性腰痛の原因は脳にあった!

慢性腰痛は痛みの原因が見つからないのに、痛みが3ヶ月以上長引く状態を言います。





今までは原因不明とされていましたが、最近の研究では脳のDLPFC(背外側前頭前野)に慢性腰痛の原因がある可能性が指摘されました。


DLPFC(背外側前頭前野)とは何なのか。どうすればDLPFC(背外側前頭前野)の変化による慢性腰痛を治すことができるのか。まとめてみました。

スポンサードリンク


慢性腰痛とは

慢性腰痛
そもそも腰痛の大きな原因となりうるのは骨と筋肉の異常が多いです。筋肉が凝ったり、腰椎の椎間板の突出で神経を障ることで起こったりします。


しかし検査などで欲しいに異常が見つからない。なのに腰痛が3ヶ月以上続く。この状態になると慢性腰痛と診断されます。

DLPFC(背外側前頭前野)とは?


慢性腰痛のある方は脳の『ある場所』に共通した異変があることがわかりました。


そのある場所とはDLPFC(背外側前頭前野)です。慢性腰痛の方はDLPFC(背外側前頭前野)の体積が極端に減り、活動が衰えていることがわかったのです。


この傾向は慢性腰痛が長く続いている方や痛みが強い方に顕著にみられるそうです。

そもそも痛みって?

そもそも『痛み』というのは、筋肉の炎症や骨の異常を神経が感じ取り、神経を通って脳に伝えられます。


すると、脳の神経回路が興奮し『痛みの回路』が作られます。人はここで初めて痛みを感じるのです。

DLPFC(背外側前頭前野)の働き

筋肉の炎症や骨の異常がなくなっても、すぐに脳の痛みの回路が消滅するわけではありません。


しばらく痛みの回路は脳内に存在しています。ここでDLPFC(背外側前頭前野)が働きます。


DLPFC(背外側前頭前野)は脳の『興奮』を鎮める指令を出し、痛みの回路を収めるのです。

DLPFC(背外側前頭前野)と慢性腰痛の関係


DLPFC(背外側前頭前野)は痛みの回路を収める働きがあるのですが、DLPFC(背外側前頭前野)の働きが弱くなると、痛みの回路を収めることができなくなります。


すると、痛みの元であった筋肉の炎症や骨の異常がなくなっても、脳の痛みの回路が消えず痛みを感じ続けるのです。


これら慢性腰痛の原因です。


ちなみに、痛みの回路は様々な形で作られます。腰の痛みの回路、手の痛みの回路、関節の痛みの回路などです。


慢性痛に悩んでいる方はDLPFC(背外側前頭前野)の機能低下を疑ってみても良いかもしれません。

DLPFC(背外側前頭前野)が低下する原因


DLPFC(背外側前頭前野)が低下する原因は強い恐怖と言われています。


強い恐怖心を感じその状態が続くと、DLPFC(背外側前頭前野)の神経細胞が疲労します。


するとDLPFC(背外側前頭前野)の『痛みの回路を鎮める』という働きも弱くなるのです。

DLPFC(背外側前頭前野)の働きを回復させる方法


DLPFC(背外側前頭前野)の働きが低下するのは強い恐怖があるからです。そうであるなら、強い恐怖をなくせばDLPFC(背外側前頭前野)は回復します。


ここでは慢性腰痛を治すためにDLPFC(背外側前頭前野)の働きを回復する方法を紹介します。

DLPFC(背外側前頭前野)の回復方法その一

腰痛は治る!という専門家の解説映像を繰り返し見ることで、「腰痛は怖くないんだ!腰痛は治るんだ!」という記憶が脳に定着し、DLPFC(背外側前頭前野)の働きが回復します。

DLPFC(背外側前頭前野)の回復方法その二

専門家の監督のもと腰をそらす姿勢をとることで、「腰痛になる姿勢をとっても痛くないんだ!」と体に覚え込ませます。


これらの方法は恐怖という記憶を減らす(改善する)方法で、その一の方法は認知の改善で、その二の方法は行動による恐怖の改善に焦点を当てています。


今回は慢性腰痛を例に紹介しましたが、原因のないその他の慢性痛に関しても上記の方法は使えます。

更に凄い方法とは?


上記の方法でも痛みが改善しない場合は、カウンセラーを交えた認知行動療法が有効です。


認知行動療法は、認知の改善と行動による恐怖の改善なのですが、専門のカウンセラーが指導することで、徹底した恐怖の改善が期待できます。


DLPFC(背外側前頭前野)の働きを奪う恐怖を、認知行動療法の専門のカウンセラーが適切に指導するため、かなり高い効果が期待できます。

『DLPFC(背外側前頭前野)慢性腰痛の原因は脳にあった!』のまとめ

恐怖を改善することでDLPFC(背外側前頭前野)の機能が回復し、慢性腰痛が改善します。


認知行動療法も効果の高い治療方法です。ただ残念ながら日本では、認知行動療法は保険適用外であるため、認知行動療法を行っている整形外科はほとんどありません。


DLPFC(背外側前頭前野)の改善に大きな効果が見込める認知行動療法が、多くの整形外科で採用されることを望みます。


スポンサードリンク




2 Responses to “DLPFC(背外側前頭前野)慢性腰痛の原因は脳にあった!”

  1. 田邉幸雄 より:

    小生83歳男性
    昨年末に第1腰椎の圧迫骨折と診断され牽引(18kg)とホットパックのリハビリを受診中です。この⒑年位の間、一時的には脊柱管狭窄症と診断されたことはありますが牽引(25kg)で3週間ほどで痛みが取れ、その後は腰痛も無くなり経過していました。DLPFCにも異常があるのか現在はリリカカプセル50㎎/Dayを併用服用しています。現在は殆んど痛みはありませんし、認知症の症状も出ておりません。このまま続けてよろしいものか、手術は難しいと言われています。宜しくご指導ください。

    • sarutti より:

      症状がほとんど無いということはとても喜ばしいことですね。服用されていらっしゃる薬の処方をされた先生は、理学療法と薬物治療の両方で痛みの治療をされたのだと推測できます。

      処方されている薬に関して疑問等がある場合は、まずは担当医と相談されて薬の服用をお決めになられたら良いと思います。ずっと治療を担当されている医師ですから、あなたに一番合った治療方法を提案されるはずです。

      もし担当医との相性が合わない場合や、担当医に相談しにくいのでしたら別の病院で相談すると良いと思います。別の病院で相談する『セカンドオピニオン』は今では普通のことですから、何も躊躇する必要はありません。

      なお私は医療資格を持っておりませんので、医療に携わるアドバイスや医療相談は致しかねます。ご了承くださいませ。

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ