人工クモ糸とムーンパーカーについて

人工クモ糸を作ったのはスパイバーという会社。この人工クモ糸、実は世界から大注目されている新素材なのです。





人工クモ糸がなぜこんなに注目されているのか。人工クモ糸という新しい素材で作ったムーンパーカーとはどんなものなのか。まとめてみました。

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人工クモ糸の強度

人工クモ糸の強度1
夢の扉でも紹介されていた人工クモ糸。


衣類によく使われるポリエステルと、ジャンボジェットの素材などで使われる炭素繊維(カーボンファイバー)と人工クモ糸の強度を比較した場合、人工クモ糸が一番強度が高かったのです。


ちなみに人工クモ糸とは名前の通り、蜘蛛の糸を人工的に作ったものです。


では蜘蛛の糸とはどれほどの強度があるのでしょうか。

蜘蛛の糸の強度って??

人工クモ糸の強度
クモ糸と鋼鉄とを比較すると、同じ大きさと密度なら、クモ糸の強度は鋼鉄のなんと340倍なのです。


銃の玉を貫通させない防弾チョッキ。これはアラミド繊維を使っているのですが、クモ糸とアラミド繊維とを比較するとおよそ7.6倍もクモ糸の強度が優っています。


参考ですが鋼鉄とアラミド繊維では、アラミド繊維の強度が45倍ですから、クモ糸の強度がどれほどすごいのかが分かっていただけるかと思います。

蜘蛛の糸の力

直径1センチのクモ糸で縦横500メートルの巣を作った場合、飛び立つジャンボジェットの力を抑えられるのです。


ジェット機は離陸時に一番大きな力を出すのですが、蜘蛛の糸を使えばその力を抑えることができます。



人工クモ糸は、そんな蜘蛛の糸を人工的に作った糸というわけです。

人工クモ糸の作り方

人工クモ糸の作り方
これだけの強度を持つクモの糸ですから、世界中が人工的に作り出そうと試みました。


しかし多くの研究所がことごとく失敗。あのNASAでさえも人工クモ糸の開発に失敗しています。


そんな人工クモ糸の開発に成功したのが冒頭でも紹介した『スパイバー』という会社です。


スパイバーの社長である関山和秀さんは実際の蜘蛛を研究して、その蜘蛛の糸の成分を他の生物を使って作り出すことに成功しました。


人間の髪の毛や皮膚がタンパク質できているように、蜘蛛の糸もタンパク質でできています。

作り方
スパイバーの社長である関山和秀さんは蜘蛛の糸のタンパク質の成分を調べ、遺伝子操作を行い蜘蛛の糸と同じたんぱく質を微生物に作らせる技術を開発したのです。


この微生物からタンパク質を取り出すと人工クモ糸の原料になるのです。


人工クモ糸の原料を特殊な薬剤で溶かし細い穴から搾り出すと糸状になります。これが人工クモ糸になるのです。


ちなみに、素材を平たく形取れば円形のものなどにも加工できます。もちろん立体にすることも可能です。

地球にやさしい人工クモ糸

人工クモ糸を大量生産できるようになれば、服の繊維の代わりに使用することができます。


服の繊維は石油から作られるものが一般的でしたが、人工クモ糸が一般的になれば『脱石油』の服が作れます。


石油で作られるその他の素材も人工クモ糸で代用することができれば、資源の枯渇を抑えることも可能です。

ムーンパーカー

ムーンパーカー
ムーンパーカーは人工クモ糸で作った世界初のアウタージャケットです。


ムーンパーカーという名前は「世界が石油依存から脱し、タンパク質を人類が使いこなす、大きなイノベーションを成し遂げる。」という関山和秀さんらの思いが込められて付けられました。


月面着陸は人類が大きなイノベーションを成し遂げた第一歩です。


それにちなんで名付けられたのが『ムーンパーカー』です。

『人工クモ糸とムーンパーカーについて』のまとめ

夢の扉で紹介された人工クモ糸。石油を使う製品が人工クモ糸に変われば、地球の資源の枯渇も防ぐことができます。


もしかしたら人工クモ糸の開発は人類にとって非常に大きな出来事なのかもしれませんね。


ノーベル賞ものかも??


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