食後高脂血症とは、通常の血液検査では異常が見当たらないのに、食後すぐの血管内で異常に脂質が増える症状を言います。
駆け込みドクターでは食後高脂血症について紹介しており、通常の検査では異常が見当たらなかったのに、食後すぐの血液検査で『食後高脂血症』と診断された方が6人中3人もいらっしゃいました。
食後高脂血症の原因には対策について紹介します。
食後高脂血症とは?
食後高脂血症は普通の高脂血症と同じく、血管内に中性脂肪が多く存在している状態です。
この状態が続くと脂肪が血管内に蓄積して、心筋梗塞や脳梗塞の元凶となる『動脈硬化』を引き起こします。
食後高脂血症は食後の数時間だけ中性脂肪が血管内に多い状態なのですが、この状態が習慣化すると高脂血症と同じく動脈硬化が進みます。
食後高脂血症の人は心筋梗塞などの発症リスクが通常の人に比べなんと3倍も高いというから驚きです。
食後高脂血症の原因
食後高脂血症になる大きな原因は食べ物の他に『運動不足』と『筋肉量不足』にあります。
日頃から運動が少ない方は筋肉の基礎代謝(エネルギーを使用する量)が少ないです。
また筋肉が少ない方も基礎代謝が少ないことがわかっています。
事実、駆け込みドクターの番組内で食後高脂血症と診断されたのは、外見的には問題なさそうな中肉中背の男性と、痩せ型体型の女性でした。
筋肉の基礎代謝が少ない方は、血中の中性脂肪の処理能力も低いため、食後高脂血症になるというわけです。
検査に異常がない方でも食後高脂血症に注意
駆け込みドクターで食後高脂血症と診断されたお二人はほとんど運動をされていませんでした。
・運動は全くしていない
・自営業のため移動が少ない
・一日中座りっ放し
・就寝前のストレッチぐらい
心当たりのある方は日頃の生活習慣を見直しましょう!
食後高脂血症の対策
炭水化物が好物の方は血管内に中性脂肪が増加しやすくなります。
また、運動していない方は筋肉でのエネルギー消費(中性脂肪の消費)が少ないですし、筋肉そのものの量も少ないです。
対策その1
食べ物に関しては、筋肉の材料となるたんぱく質を多く食べて炭水化物を減らしましょう。
対策その2
また、週に3回以上は30分程度のウォーキングやスロージョギングなどを行いましょう。
対策その3
週に2回程度は軽い筋トレなどを行いましょう。無理をする必要はありません。軽い負荷から初めれば大丈夫です。
『食後高脂血症の原因と対策 駆け込みドクター』のまとめ
健康診断などで異常がなかったとしても油断はできません。
高カロリーな食事をしている方や運動不足の自覚がある方は、食後高脂血症に要注意です。