動脈硬化性プラークとは、動脈にできたコブのことを言います。プラークを漢字で書くと『粥腫』。
お粥(おかゆ)さんのようにドロドロした感じの腫瘍が動脈にできることを動脈硬化性プラークと言います。
プラークと血管の硬化が重なると動脈破裂などの原因になってしまいます。動脈硬化性プラークは太く大きな血管で起こる動脈硬化です。
動脈硬化性プラークの原因
動脈硬化性プラークは、血管が硬くなることで起こる・・・、というのが今までの私の認識でした。
確かに硬くなることで血管が詰まりやすくなるのですが、動脈硬化性プラークの原因は別にあります。
動脈硬化性プラークができるまでの流れ
- 動脈硬化性プラークの原因は血管の内側の内皮が何らかの原因で破れ、そこから内膜にLDLコレステロールが付着しそこで酸化してしまう。(酸化LDLコレステロール)
- 酸化LDLコレステロールを壊すために白血球が内膜に侵入し、酸化LDLコレステロールを破壊
- 酸化LDLコレステロールの中に蓄積されていた脂肪やコレステロールが内膜にたまり、お粥のようなドロドロした状態、つまりプラークになってしまいます。
上記の過程が繰り返されることで動脈硬化性プラークはどんどん大きくなり、やがて血管をつまらせたり動脈硬化性プラークが破裂して血栓ができることもあります。
この血栓が血流を通って脳や心臓などの細い血管で詰まってしまうと、脳梗塞や心筋梗塞の原因となることも!
動脈硬化性プラークの対策
上記のように、動脈硬化性プラークの原因はLDLコレステロールの内膜に溜まることです。そもそもLDLコレステロールは脂肪などの栄養素を書く細胞に運ぶ働きをするものです。
脂肪が多すぎると各細胞も脂肪を取り込めなくなり、脂肪を運んでいたLDLコレステロールは仕方なく血管内にとどまるしか無くなります。
この時、血管内皮がアルコールや老化などによって破れた時、むき出しになった内膜に付着して脂肪を血管に押し付けることで動脈硬化性プラークが起こります。
しかし対策法がないわけではありません。
動脈硬化性プラーク対策には・・・
- 血管内にたまった余分な脂肪を剥ぎ取る
- プラークの原因であるLDLコレステロールを減らす
- 血管内皮を修復して内膜にLDLコレステロールが付着しないようにする
対策を考える上で、この3つが重要になります。
【対策その一】
脂肪を運び出す働きをするのはHDLコレステロールです。HDLコレステロールが多い食材を食べるようにしましょう。
【対策その二】
そしてLDLコレステロールを増やす食べ物を減らします。甘いものを止め、脂肪の多い食事は控えます。
【対策その三】
血管内皮を傷つけるアルコールを控え、激しい運動もやめます。適度な運動は血管を鍛えますが、激しい運動は血管を傷つけます。
この動脈硬化性プラーク対策の中で一番大事なのが食事の見直しです。一ヶ月や二ヶ月そこらで体質は変わりません。最低でも一年は食事に気をつけるべきです。
動脈硬化性プラークを自宅で把握?
定期的な血液検査も重要です。今の自分の体がどういう状態にあるのかを把握することで、動脈硬化性プラークの具体的な対策が可能になります。
動脈硬化性プラークを知るにはHDLとLDLの値を知ることが重要。時間がない方はスマホでできる健康診断を活用すると良いと思います。
⇒スマホで健康診断についてまとめた記事を参考にしてみてください。
一回5,000円ですが、三ヶ月一回受けると仮定すると、一月1,650円ほどで済みます。決して高い金額ではありません。
自分体は自分で守る。動脈硬化性プラークの原因を知り、病気にならないよう日々の生活に気をつけたいものです。