レジリエンスとは心理学でいうと「精神を回復する心」、「折れない心」のこと。
ストレス社会で心が折れてしまう人が増えていますが、レジリエンスを鍛えることでストレスをコントロールすることができるようになります。
レジリエンスの習得
海外では、困難に直面した時の物の考え方、捉え方、気持ちのコントロール方法(=レジリエンス)を学校の教育として採用しているところもあります。
日本でも道徳の授業などでレジリエンス教育を取り入れている学校もありますが、すべての学校で行っているというわけではないようです。
レジリエンスは鍛えれば誰でも身につけることができるのです。
レジリエンスは鍛えれば誰でも習得可能
人は生まれ持った才能や性格、育ってきた環境などで物事の捉え方が変わってきます。
これらの要因がストレス耐性の強弱にも影響するのですが、レジリエンスは鍛えることで誰でも習得が可能です。
- レジリエンスは学習することで誰でも身につけることができます
- レジリエンスは鍛えることで誰でも高めることができます
レジリエンスが高いか低いかを見分けるチェック方法
世界一受けたい授業では、ピースの又吉さんと綾部さんがけん玉に挑戦。
30分以内に指定されたけん玉の技をやり切るという課題でレジリエンスが高いか低いかをチェックできるそうです。
チェックするのは日本のレジリエンス研究第一人者である小玉正博先生。
ちなみにけん玉を成功させられるかどうかではなく、その過程に先生は注目されていました。
これを見て先生は「又吉さんはレジリエンスが高い」と診断。
物事に対して一喜一憂する人は感情のコントロールができていないということで、レジリエンスは低いと言えます。
先生は「綾部さんもレジリエンスが高い」と診断。
前向きな言葉で物事を進めていた点を見て、上手に感情をコントロールしていたと判断したのです。
ネガティブな発言が多く、諦めの気持ちにつながる傾向がある
鼓舞する発言が多く、感情のコントロールができている傾向がある
レジリエンスの鍛え方
世界一受けたい授業でレジリエンスの鍛え方が紹介されていました。
これはアメリカにある製薬会社が、社員のレジリエンスを高める教育に採用されている方法です。
世界的な製薬会社が採用している『レジリエンスの鍛え方』ですので、効果は高いと思います。
【レジリエンスの鍛え方:食事】
3時間おきに食事を摂る
これは脳のエネルギー源となるブドウ糖を、体内で一定に保つための手段です。
脳のエネルギー源を確保することで、感情の波を穏やかにしてレジリエンスを高めます。
この食事方法は鍛えるというよりもレジリエンスを正常に機能させる方法といったほうが近いかもしれません。
一日三食に、ティータイムやおやつタイムを加えると大体3時間おきに食べることができます。ただし少ない量を食べるようにしてください。
一気に血糖値を上げる食べ物(砂糖をたっぷり使ったおやつや清涼飲料水)などは摂取しないようにしましょう。
血糖値が一気に上がると、上がった血糖値を減らすためにインスリンが大量分泌されます。すると反動で一気に血糖値が下がってしまい、イライラや不安が起こりやすくなります。
【レジリエンスの鍛え方:運動】
目標を設定して運動をやりきる
目標を設定して運動をすることで達成感を得ることができます。達成感を伴う運動は、脳内にセロトニンやドーパミンなどの『幸せホルモン』の分泌を促します。
目標を設定してやり切るという経験がレジリエンスを鍛える上で重要になります。
出勤時にひと駅歩くなどの『目標』を決め、それを『達成』するというような運動方法もレジリエンスを鍛える有効な方法です。
高すぎる目標は挫折を経験することになりレジリエンス力を低くしてしまうことにも。
自分に合った運動を行い、完遂できる目標を設定し、達成できたら大いに自分を褒めましょう。
レジリエンスを鍛えるためには自分を認めることが大事です。