フルーミストはこれまでにはなかった新しいインフルエンザ予防方法です。アメリカではフルーミストによるインフルエンザ予防が一般的です。ちなみに英語フルーミストは《FluMist(フルミスト)》です。
フルーミストの効果や費用、これまでの注射による予防方法との比較などについてまとめてみました。
フルーミストとは?
インフルエンザの予防方法として有効なのがワクチンの予防接種です。インフルエンザワクチンをあらかじめ注射で体内に取り込み抗体を作ることで、インフルエンザにかかっても重症化を防ぐことができます。
フルーミストはこれまでにはなかった新しいインフルエンザ予防方法で、鼻の粘膜にインフルエンザの生ワクチンをスプレーすることでインフルエンザを予防します。
フルーミストは注射ではないので全く痛くありません。
フルーミストの効果『注射との比較』
フルーミストについて、ただ単にワクチン接種の違いと考えている人が多いですが、いくつかの点において注射とは明確な違いがあります。
ここではフルーミストと注射について、大きな違いについて比較してみました。
弱毒化したインフルエンザのウイルスを使用《生ワクチン》
フルーミストの効果
鼻や喉にインフルエンザの抗体を作るため、インフルエンザのウイルスが体内に侵入する前に撃退できる。つまりインフルエンザの罹患を予防することができる。効果は注射による接種より若干高い。
もちろん粘膜を通して体内にも抗体ができるため、重症化を防ぐことができます。全く痛くはありません。
死んだインフルエンザのウイルスを使用《不活性ワクチン》
注射ワクチンの効果
体の中にインフルエンザの抗体を作るため、インフルエンザのウイルスが体内に侵入した後に効果を発揮する。つまりインフルエンザにかかった後の重症化を予防することができる。
注射の痛みはあります。
フルーミストの費用
日本ではフルーミストによるインフルエンザワクチン投与が認可されていません。
しかし、自己責任&医師の説明に納得をした場合はフルーミストによるワクチン投与は可能です。
海外では一般的になりつつあるフルーミストですが、日本では認可されていないため、需要と供給のバランスがとれていません。
そのためフルーミストの費用はかなり高額になっています。
一回接種:10000円~15000円
これだけ接種費用が高いのは、何も病院が価格を跳ね上げているわけではなく、日本で認可されていないものを海外から取り寄せているため、フルーミストそのものの価格が高くなっているのです。
『フルーミストの効果と費用:注射と決定的に違います!』のまとめ
現在日本では未認可になっていますが、アメリカでは2003年からすでにフルーミストが導入されています。
この医療格差、すごすぎる(;^ω^)。
ただ現在のフルーミストは生ワクチンを使うため、予防接種が原因でインフルエンザにかかる可能性も否定できません。
この点を踏まえ日本では現在、不活性ワクチンを使ったフルーミストを研究しています。実用化は2017年を目標にしているそうです。
不活性ワクチンを使ったフルーミストなら、様々な方が受けることが可能になります。
認可されれば安くなりますので、早い段階での導入は期待したいものです。