パタニティハラスメント(パタハラ)とは、育児に参加する男性への嫌がらせを意味する言葉です。
厚生労働省が男性の育児休暇を推進するようになったのは1999年。それから10年以上たった今でも、日本では父親の育児に対して『パタニティハラスメント(パタハラ)』をする人が存在します。
パタニティハラスメント(パタハラ)についてまとめてみました。
パタニティハラスメント(パタハラ)とは
パタニティハラスメント(パタハラ)の意味は「育児に参加する男性の嫌がらせ」です。
特に男性が働いている会社の上司がパタニティハラスメント(パタハラ)をするケースが非常に多いです。
会社の上司というと、年代的に育児に参加しなかった父親が多い年代でもあります。
そういった上司から見ると、育児に参加する父親の存在自体が理解ができないのです。
そのため、「会社は育児に配慮する必要なし」と間違った認識を平然と言い放つ上司も存在します。
パタニティハラスメント(パタハラ)上司
「仕事に育児を持ち込むな!」
「育児のせいで会社に迷惑をかけるな!」
という感覚を持っている人、こういう人は間違いなくパタハラ上司です。
こういったパタニティハラスメント(パタハラ)をする上司は、たとえ仕事ができたとしても、家族という守らなければならない小さな社会を守る能力は低いです。
お金があれば家族は守れるというわけではありません。家族に必要なのは『信頼』です。
パタニティハラスメント(パタハラ)上司は育児に参加してこなかった上司がほとんどなわけですから、家族とのコミニケーションが取れていないことが多いのです。
自分ではコミニュケーションが取れていると思っていても、実は家族から疎まれていたり、力によるを押さえ付けを行っていたりします。
ここまでひどくはなかったとしても、自分が育児に参加するという感覚がないため子どもと向き合う時間がなかったため、子供との信頼関係が薄いという場合も結構多いです。
欧米でのパタニティハラスメント(パタハラ)
パタニティハラスメント(パタハラ)が起こる背景は、会社や上司の理解が進んでいない点にあります。
若い社員の多い会社では男性の育児休暇に理解があることも多いのですが、40代以上の男性が多い会社では理解が進んでいないことが多いです。
パタニティハラスメント(パタハラ)行っている人は、自分がパタハラを行っているという自覚がない場合も多いようです。
北欧の国々では男性による育児休暇は当たり前に取られていますし、社会の認識も『男性の育児は当然』という感覚が定着しています。
北欧ではパタニティハラスメント(パタハラ)は社会の非常識なのです。
アメリカですが、実はアメリカは男性の育児休暇がありません。
しかし、アメリカでは『育児が優先』という認識が社会に定着しているため、育児による遅刻や早退(病気や怪我、ベビーシッターが来ない)などで遅刻することを周りの人が執拗に責めたりはしません。
男性の育児休暇のないアメリカでもパタニティハラスメント(パタハラ)は社会の常識に反する行為なのです。
パタニティハラスメント(パタハラ)の対策
日本はパタニティハラスメント(パタハラ)が当然のように横行しています。
この理由はなぜか。簡単です。
日本社会が男性の育児を受け入れていないからです。
いえ、日本社会は男性の育児だけではなく、そもそも『育児が社会にとって重要である』という意識が非常に低いです。
そのため、男性に対するパタニティハラスメント(パタハラ)だけでなく、妊娠している女性に対するマタニティーハラスメント(マタハラ)が依然として無くならないのです。
パタニティハラスメント(パタハラ)の対策はただ一つ。社会全体が男性の育児を当然のものとして認めることです。
『パタニティハラスメント(パタハラ)とは?意味と対策』のまとめ
パタハラとは育児に対する嫌がらせの一つです。
社会が『育児』を重要なことであるという雰囲気を育成しないといけません。
社会全体で、地域全体で、国民全体で育児をする。こういった意識が育児に対する嫌がらせをなくす対策に繋がるのです。