ジカ熱が日本で流行するとしたら・・・。
先に言っておきますが、ジカ熱に感染しても死ぬ危険性は高くありません。
では何が危険なのか。ジカウイルスが妊娠している女性に感染すると危険なのです。
ジカ熱の症状
ジカウイルスはデング熱と同じフラビオウイルス科に属するウイルスで、ジカ熱の症状もデング熱と同じような症状が現れます。
発熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、食欲不振、下痢、腹痛、目痛、越膜炎など。
潜伏期間は3日~12日で、ジカ熱の症状は3日~1週間ほど続きます。
症状はかなり辛いですが、体力がある方がジカ熱によって死亡することは稀です。この点はデング熱と似ています。
ジカウイルスは蚊を媒体にして感染するため、爆発的に感染が広がることがあります。
妊婦は要注意!
ジカ熱は(症状はかなり辛いですが)、エボラウイルスのような要警戒の感染症ではありません。
ですが、妊婦の方はジカ熱感染に要注意!
妊娠している方がジカ熱に感染すると、胎児が小頭症にかかる可能性が飛躍的にアップするのです!
通常より頭が小さく知能の発達遅滞が顕著に現れる症状
ブラジルではジカ熱が大流行(アウトブレイク)しているのですが、ジカウイルスに感染していた妊婦の方から生まれた胎児に小頭症の症状が多く見られたことから、ジカ熱と小頭症の関係が明らかになりました。
日本でジカ熱が大流行する・・かも?
ブラジルでジカ熱が大流行しているのですが、日本でも流行する可能性はあります。
理由は・・・ブラジルで開かれるオリンピック。
2016年にブラジルでリオデジャネイロオリンピックが開催されますが、この時の移動でブラジルから日本にジカ熱が運ばれてくる可能性があるのです。
「そんなに多くの人が移動するわけじゃないんだから・・・。」と思う方もいらっしゃるかと思います。
しかし、日本では2015年の夏にデング熱騒ぎがありました。あの騒ぎも極々少数の方から感染が拡がったのです。
ジカ熱とデング熱のウイルスは同系統のウイルスで、感染症は蚊によって拡大する点も同じです。
ジカ熱に感染した日本の方がブラジルから帰ってきて蚊に噛まれたら、あっという間に感染が拡大してしまいます。
『ジカ熱 日本大流行の危機!』のまとめ
ジカ熱が日本で今すぐに大流行するというわけではないです。
しかし、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、多くの方がブラジルに行かれると思います。
ジカ熱がアウトブレイクしているブラジルに行くわけですから、当然ジカ熱が日本に入ってくる可能性も高くなるわけです。
2016年のオリンピックまでに、ブラジルのジカ熱感染が収束していたら大丈夫ですが、そうでないなら注意が必要です。