「安心」「シンプル」「低価格」と、三拍子そろった家電が『ジェネリック家電』です。
これまでの家電には、安い家電はあったものの、壊れやすかったり消費電力が高かったりなどのデメリットがありました。B級家電と呼ばれる家電はこれにあたります。
ジェネリック家電はこういったデメリットを少なくした高性能な家電です。
ジェネリック家電とは?
日本でジェネリック家電と呼ばれている家電には、いくつかの特徴があります。
・家電としての基本性能を維持していること
ジェネリック家電は、家電としての基本性能は抑えているものの、それ以外の性能は一切排除しているのが特徴です。
つまり必要最低限の性能しか備えていない家電なのです。
・価格を徹底的に抑えていること
必要最低限の性能のみを備えており、開発費等の必要費用が製品価格に転嫁されていないため、かなり価格が安くなっています。
・主に小規模な国内メーカーが生産していること
ジェネリック家電の最大の特徴はこれ。
海外メーカーが作ったものでなく、小規模ではあるものの、日本は国内のメーカーが作っているため、家電の信頼性は非常に高く保たれています。
ジェネリック家電は「安かろう、悪かろう」というわけではないということです。
ジェネリック家電はなぜ安いの?
これほどしっかりしたジェネリック家電がどうしてこのような低価格で販売されているのでしょうか。
ポイントは『開発費がそれほどかかっていない』『開発期間の短縮』『設備やパッケージ等のコストダウン』という点です。
ジェネリック家電に使われている革新的な技術や部品は、もともと大手メーカーの技術や部品を利用・応用しています。
大手メーカーは各部品を作るときに自社で製作するのではなく、下請け業者に制作を依頼することが非常に多いです。
つまり、大手メーカーの技術は下請け業者に点在していることが多いのです。ジェネリック家電を作る会社はこういった技術を応用しているのです。
大手メーカーともなると、一つの製品を作るのに多くの人材や長期間の開発期間が確保されます。
しかし、小規模のメーカーはジェネリック家電を作るさい、開発期間を短く設定して短期集中で作るため、工期が延びるということありません。
そうすると無駄な費用がかからなくなるのです。
小規模メーカーでは検査に使う設備や、ジェネリック家電のパッケージや、ジェネリック家電の説明書も自社で用意します。
しかもこれに携わる人数はとても少ないため、大手メーカーのように人件費や設備投資に多大な費用がかかるということがありません。
小規模メーカーならではの『小回り』と『フレキシブル化』が大いに役立つというわけです。
ジェネリック家電とB級家電はまったく違う!
ジェネリック家電は上記のようにシンプルで安心で低価格な家電です。
日本の国内の小規模メーカーが生産しているため、ベネリック家電の信頼性は非常に高いものが多いです。
B級家電は安いという点ではジェネリック家電と同じですが、ジェネリック家電と決定的に違う点が『粗悪品』であるということです。
B級家電は自分で修理したりカスタマイズする前提で購入することはありますが、一般的な方はまず購入することはない家電です。
『ジェネリック家電とは?B級家電とは違います!』のまとめ
ジェネリック家電は今家電業界ではシェアを拡大している家電です。
大手メーカーの家電にはいろんな付加機能が付いているため、この点でジェネリック家電との棲み分けができているようです。
ジェネリック家電メーカーはローテク製品を。
今後はこういった形で両極化していくと思われます。